諸元表の転記ガイド
計算シートのどの欄が自動で埋まり、どの欄をご自身で選ぶ必要があるかをまとめています。 このページは計算シートの作成中にいつでも別タブで参照できます。
どこまで自動で埋まるか
| 計算シートの欄 | 自動入力 | 数値の出どころ |
|---|---|---|
| ① 車名・型式・指定番号・類別 | される(無料) | 車検証の番号で検索 |
| ② M・M'・KW | される(無料) | 諸元表(指定番号等) |
| ② Wd:駆動軸重 | されない | 前軸重・後軸重は表示されます。どちらを使うかを選ぶ必要があります |
| ③ Sv・V / ④ Fs・F | 諸元表PDFの購入後 | 諸元表(指定番号等以外)※収録がある車種のみ |
| ④ 操作方式 | されない | 実際のお車の操作部を見て選びます |
| ① 用途・駆動方式・初度登録 | されない | 車検証の記載どおりに選びます |
自動入力できない2項目の選び方
この2つは、資料の数値をそのまま写すのではなくお車の仕様に合わせて選ぶ項目です。 当サイトが推測して入れると計算結果そのものが変わってしまうため、あえて空欄にしています。
Wd:駆動軸重 — 駆動方式で使う値が変わります
Wdは「エンジンの力がかかっている車輪にのっている重さ」です。 諸元表には前軸重・後軸重が別々に書かれているので、お車の駆動方式に当たるほうを選んで入力します。 駆動方式は車検証の型式や、カタログの駆動方式欄で確認できます。
FF(前輪駆動)
前軸重を入力します。
前軸 1,100 kg / 後軸 820 kg → Wd = 1,100
FR・MR・RR(後輪駆動)
後軸重を入力します。
前軸 1,100 kg / 後軸 820 kg → Wd = 820
4WD・AWD(四輪駆動)
前軸重+後軸重(=車両重量)を入力します。
前軸 1,100 kg / 後軸 820 kg → Wd = 1,920
どの軸重を見ればよいか
「車両重量」のときの軸重を使います(「車両総重量」のときの軸重ではありません)。 計算シートのWd欄のすぐ下に「参考(車両重量時の軸重):前軸◯kg/後軸◯kg」と表示されますので、 その数字から選んでいただけます。
間違えるとどうなるか
Wdは計算式の m₆ = 4 × Wd − M に直接入ります。 上の例で前軸(1,100kg)と後軸(820kg)を取り違えると、m₆が1,120kgちがう計算になります。最終的な牽引可能重量はm₁〜m₆のうちいちばん小さい値で決まるため、誤ってm₆が小さくなる側を選ぶと結果がそのまま下がります。
操作方式 — 手で引くか、足で踏むか
駐車ブレーキ(サイドブレーキ)をどうやってかけるかで選びます。 資料に書かれている「電気式車輪制動形(ディスク式)」「機械式車輪制動形(ドラム式)」といった表記はブレーキの仕組みの名前であって操作方式ではないため、そこからは判断できません。 実際のお車の運転席まわりを見るのが確実です。
レバー式
運転席とのあいだのレバーを引く
→ 手動式
ステッキ式
ハンドル下の棒を引く
→ 手動式
ペダル式
左足元の小さなペダルを踏む
→ 足踏式
電動(EPB)
Pマークのスイッチを操作
→ 手動式
※ 電動パーキングブレーキ(EPB)は足で踏む機構ではないため、足踏式には当たりません。 判断に迷う場合は、提出先の運輸支局または販売店にご確認ください。
選択によって変わる数値(規定操作力)
計算では、駐車ブレーキの制動力を法令上の規定操作力に換算してから使います。 この規定操作力が、操作方式と用途・初速で次のように変わります。
| 条件 | 手動式 | 足踏式 |
|---|---|---|
| 初速V=50km/h | 500 N | 900 N |
| 上記以外・用途が乗用 | 400 N | 500 N |
| 上記以外・用途が貨物/乗合 | 600 N | 700 N |
たとえば乗用車で手動式(400N)と足踏式(500N)を取り違えると、換算後の制動力が1.25倍ちがうことになり、m₁の値が変わります。
③④の数値が見つからないとき
Sv(制動停止距離)・V(初速)・Fs(駐車ブレーキの制動力)・F(操作力)は車検証には載っていません。 「諸元表(指定番号等以外)」という別冊にだけ記載があります。
当サイトに収録がある車種
諸元表PDFをご購入いただくと、4つの数値が計算シートへ自動で入ります。転記の必要はありません。
収録がない車種
資料そのものに記載がない型式もあります。販売店・メーカーのサービス窓口、 または運輸支局の窓口でご確認ください。
Svがどうしても不明なとき
③は減速度a(m/s²)でも計算できます。Sv・Vの代わりにaを入力してください (両方入力した場合はSv・Vが優先されます)。
よくある間違い:Fsに「主ブレーキ」の値を入れてしまう
資料には主ブレーキと駐車ブレーキの制動力が並んで載っています。 ④で使うのは駐車ブレーキのほうです。
✕ 主ブレーキ:制動力
14,550 N(110 N)
〇 駐車ブレーキ:制動力
5,230 N(280 N)
※ 数値はハイラックス(3DF-GUN125)の例です。桁が大きいほうを選ぶと結果が過大になります。
諸元表と計算シートの対応表
画像は実際のトヨタ車(ランドクルーザー250)の諸元表の例です。
指定番号(型式指定番号)/類別区分番号
→① 車両識別情報の「型式指定番号」「類別区分番号」欄
車検証にも同じ番号が記載されています。諸元表は類別区分番号ごとに列が分かれているので、自分の車の列を見ます。

車両総重量(計)
→② 諸元値の「M:車両総重量」欄
「車両総重量」の行の「計」の値です(乗車定員を含めた重量)。

車両重量(計)
→② 諸元値の「M':車両重量」欄
「車両重量」の行の「計」の値です。
車両重量の前軸重・後軸重
→② 諸元値の「Wd:駆動軸重」欄
駆動方式によって使う値が変わるため、自動入力されません。上の「Wd:駆動軸重」の図解をご覧ください。
最高出力(kW/rpm)
→② 諸元値の「KW:最高出力」欄
「120/5,200」のような表記の、スラッシュより前の数値(kW)を入力します。

制動停止距離(m)(初速(km/h))
→③ 主ブレーキの「Sv:制動停止距離」「V:初速」欄
この2つは「諸元表(指定番号等)」ではなく、別冊の「諸元表(指定番号等以外)」の巻末に載っています。どうしても入手できない場合は、代わりに減速度a(m/s²)を入力しても計算できます。
駐車ブレーキ:制動力(N)(操作力(N))
→④ 駐車ブレーキの「Fs:制動力」「F:操作力」欄
同じく「諸元表(指定番号等以外)」に載っています。すぐ近くにある「主ブレーキ:制動力」の値ではありません。